9月に妹夫婦と鎌倉に行った。
この地はかつて鎌倉幕府が置かれていたところ、古刹が多い。北鎌倉駅で下車し円覚寺や明月院を巡り鎌倉駅を目指してひたすら歩いた。
建長寺の近くで「閻魔大王の寺」というのぼりが目つき、引かれるように境内の参観をした。
鎌倉円應寺
初七日から四十九日までの間は「中陰」といい、この間亡者はこの世からあの世へと旅を続けるといわれている。冥界で出会う十王を祀ってあった。
《閻魔大王座像》国指定重要文化財 伝運慶作
《父のお墓》
鎌倉の旅で母のこと、父のことを考えた。
つかの間良い人になった妹と私は、父の七回忌に合わせて墓を建てたいと兄弟姉妹に相談した。皆が賛成し、90歳になる母もとても喜んでくれた。
11月30日、内浦湾を望む高台の墓地に父は永久の眠りにつく。